歌を上手くしたいと思った場合、かなり熱心に練習を重ねなければなりません。
特に素人の方は毎日のようにカラオケなどに通いながら、自らの声の質を上げていったり、幅広い音域の声を出せるようにトレーニングをしているでしょう。
しかし、喉は消耗品と言われます。無理な練習や間違った練習をしていると痛めてしまうことも多いです。
プロの歌手の方も喉を傷めてしまって二度と歌えなくなってしまったというニュースを目にすることがありますよね。
そのため歌が上手くなりたい、歌手になりたいと思っている方は特に、「喉のケア」ということを考えなければなりません。
喉のケアは歌を練習することと同じくらい、もしかしたらそれ以上に重要なことかもしれません。
そこで今回は、プロの歌手が実践している喉のケア方法や練習前に取り組む日常ケアについてご紹介します。
1. プロの歌手も実践!今すぐできる喉のケア方法
1-1.寝るときにマスクをつける
プロが実践している喉ケア方法の1つ目は、「寝るときにマスクをつける」ということです。
人生において、だいたい3分の1程度は睡眠を取っていると言われています。
そのため睡眠中もいかに喉を守るかということが、歌手の方にとっては至上命題となってくるのです。
特に冬などは空気も乾燥していますし、細菌やウイルスも働きやすい環境が整ってしまっています。
それらから喉を守るためにも、寝るときにはマスクをつけることをおすすめします。
最初は寝づらいかもしれませんが、慣れればすんなりと眠ることができるようになります。
最近は、「濡れマスク」なども売られていますのでおすすめです。
1-2.飴を舐める
次の喉ケア方法は、「飴を舐める」ということです。
私たちに身近な喉ケアグッズとして、「のど飴」がありますよね。
効果はないと考えてしまう人がいるかもしれませんが、のど飴の効果は意外と馬鹿にできません。
のど飴ではなく普通の飴でも構わないのですが、飴を舐めることで唾液を多く分泌させることができます。
その唾液が口の中や喉を潤った状態に保ってくれますので、喉が乾燥することを防ぐことができます。
自分の好きな味の飴でいいので、のど飴を舐めてみてはいかがでしょうか。
2. 歌う前にやるべき喉を守る4つの日常ケア
それではここからは、おすすめの喉のケア方法を紹介していきます。
下記のようなことを実践していけばかなりの確率で喉を痛める可能性を減らすことができますので、ぜひ参考にしてください。
2-1.歌う前の準備
最初の方法は、「歌う前にしっかりと準備をしておく」ということです。
いきなり運動をすると筋肉を痛めてしまったりケガにつながりますよね?
喉の場合も急に歌いだすと、同じように声帯などを傷つけてしまう恐れがあるのです。
そのため、事前の準備が必要です。
「準備」とは具体的には声帯のストレッチやウォーミングアップのことを指します。
例えばいきなり本気の声量で歌いだしてしまうと、間違いなく声帯を傷つけてしまいます。
それを防ぐために発声練習をしましょう。
普段行っているもので構いません。とにかくある程度声を出しておくことが重要です。
そうすることで声帯がほぐれてきて、開きやすくなりケガの可能性が減少します。
2-2.水分を多めにとる
次は、「水分を多めにとる」ということです。
喉にとって「乾燥」というのは最大の敵になってしまいます。
乾燥した状態で歌を歌うなんてことは、自殺行為に等しいと言っても過言ではありません。
こまめに水分補給をすることによって、喉が潤った状態をキープすることができますので、乾燥によって喉を痛めてしまうリスクを減らすことができます。
2-3.無理やり大きな声を出して歌わない
次の喉のケア方法は、「無理やり大きな声を出して歌わない」ということです。
歌を歌ううえで「声量」というのは常に求められ続けます。
「声量がない」というのは歌手にとって命取りともなりかねないことですし、しっかりとした声量で歌えなければ自分の歌を相手に届けることさえできません。
しかし人は「大きな声を出したい」と考えた場合、喉の力を使って無理やりにでも大きな声を出そうとします。
ですが喉の力を使った大きな声というのは美しく聞こえないというだけではなく、喉にも大きな負担をかけてしまうおそれがあります。
だからこそ大きな声を出そうと思ったら、腹式呼吸を利用して「お腹から声を出す」必要があるのです。
「腹式呼吸」という言葉は聞いたことがありますよね?
完璧にマスターするのは簡単ではありませんが基本的な呼吸法であり、練習すれば誰でも身につけられます。
また喉のケアのためにも必須ということができるでしょう。
この機会にぜひ一度真剣に取り組んでみてください。
2-4.過度な喫煙・飲酒は厳禁
次は生活習慣での喉のケア方法です。
プロの歌い手は必ず「過度な喫煙・飲酒」は控えています。
日常生活をするうえでも、過度の喫煙や飲酒というのは体に悪いと言われていますよね。
その中でも特に、「喉」には大きな負担がかかっていると言われています。
タバコの煙だったりお酒というのは、一番最初に喉を通りますよね?
そのため一番害がある状態で喉を通っているということになります。
その結果、喉には大きな負担がかかってしまいます。
喉をケアするのであればタバコやお酒は控えたほうが良いでしょう。
3. 歌の上達に喉のケアが必要な理由
このような話をしているとみなさんの中には「歌がうまければ何でもいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかしその考えは大きく間違っていると断言することができます。
喉のケアをすることで、歌はさらに上達することができるのです。
一番最初にも説明したように、歌が上達するためには必死に練習する必要があります。
例えば細かな歌唱技術を身につけようと思った場合、ボイストレーニングに通うこともあるでしょう。
毎日のようにボイストレーニングに通いながら必死になって腹式呼吸などの呼吸法や、ビブラートなどの発声法を習得していくのです。
また中には毎日のようにカラオケに通いながら、歌を練習する人もいるでしょう。
カラオケであれば気持ちよく大きな声で歌うことができますし、何より実際に歌を聴きながら歌うことができるため練習にはもってこいの場と言うことができます。
しかしこのように練習を続けているにもかかわらず、喉のケアを怠った場合どうなるでしょうか。
歌は歌えば歌うほど上手くなっていきますが喉は使えば使うほど壊れていく、いわば「消耗品」です。
そのため何もケアをしなければ壊れてしまうでしょう。
まして誰からも指導を受けていない、素人の方が無理な歌い方をしていればその可能性は高まってしまいます。
喉を痛めてしまい満足に歌を歌えなくなってしまうこともあります。
そうなると練習をすることができなくなり、その結果歌の上達スピードも落ちていってしまうでしょう。
このように歌の上達には喉のケアをしっかりとすることが欠かせないのです。
歌が上手くなりたいと思っている人ほど、練習と同時に喉のケアということも考えなければなりません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
歌を歌う上において、どれだけ喉ケアをすることが重要か分かっていただけたでしょうか。
喉をしっかりとケアすることによってさらに歌を上達させることができますし、ケアを怠ればすぐに喉が壊れてしまいます。
長い間歌を楽しむためにも、今から喉ケアを始めましょう。