今回は、ボイストレーニングについてお話していきたいと思います。

多くの人がボイストレーニングを検討する一方で、「本当にちゃんと効果が出るの?」と疑問に思うのも当然のことでしょう。

そんな疑問を解決していければと思っています。

1. ボイストレーニングは本当に効果があるのか?

ボイストレーニングと言えば、歌手を目指す際には必ず考えるポイントですよね。

ただ、初めてボイストレーニングを考える人にとっては、いったいどのような効果が得られるのかということがわかりにくいと思います。

そして、どんな効果があるのかわからない状態では、本当に自分はボイストレーニングを受ける必要があるのかもわからないでしょう。

そこで、抑えておくべきボイストレーニングの効果はたったの3つです。

もしも以下の全てが完璧にできているのであれば、ボイストレーニングに通う必要はないのかもしれません。

①現状の把握ができるようになる
②音程がわかるようになる
③正しい練習方法がわかるようになる

では、一つずつ見ていきましょう。

1-1. 現状の把握ができるようになる

歌手になる時にまず初めに知るべきこと。それは、今の現状を正しく把握することです。

例えば、

・自分の歌っている音程が正しいのか
・声量はどうか
・表現方法はどうか
・ビブラートの量や質はどうか

こういった自分の能力を正確に把握することは非常に難しいです。

やってみたことのある人ならわかると思いますが、自分の声を録音したものを聞くと思っているのとは全然違う風に聞こえたりしますよね。

人は、自分の声を正確に把握することが難しいのです。

そのため、そういった細かい点などについてもプロの先生に正確に、そして客観的に見てもらうことについては非常に高い効果が期待できます。

そして、自分に欠けているものを把握することで、これからどのような能力を鍛えていくのかを決めることができるのです。

1-2. 音程がわかるようになる

これは、幼少期から音楽や楽器に触れてきて、絶対音感を持っている人には必要ないかもしれませんが、自分の音程に自信がない人は、ボイストレーニングの効果を強く実感できるはずです。

自分で正しい音程を出す練習をしている内に、正しい音程というものが自分の耳にも記憶されていきます。

ボイストレーニングに通うことで、それを継続的に実践し、正確な音程をつかむことができるようになります。

1-3. 正しい練習方法がわかるようになる

ボイストレーニングでは、体感的に練習するだけではなく、理論的にも学んでいくことができます。

これまで感覚的に何となくできていた人であっても、それを実際に頭で理解することで、練習効率も一気に上がります。

「こういう能力を上げたいときには、こういった練習をすると効果が高い」ということを知れることも、ボイストレーニングに通わなければ学べない大きなメリットでしょう。

理論的に学ぶことで、スクール外でも練習することができるようになるので、独学で学ぶよりも高い効果が得られます。

2. ボイストレーニングの効果が出るまでの個人差

ボイストレーニングに限らず、技術を身につけるスピードには個人差があります。

それは、これまでの環境であったり、元々持っている能力によっても変わってきます。

前項でも挙げたように、ボイストレーニングのメリットの一つとして、音程を正確にわかるようになることが挙げられますが、元々絶対音感を持っている人には必要ないですし、反対に音感をわかりにくい体質という人も存在します。

他にも、声量や自分の出せる音程には、体の筋肉の量や質が大きく影響しています。

筋肉の量が多ければよいというものでもありませんし、筋肉の柔軟性も声に大きく影響を与える一つの要因でもあります。

特に筋肉に関しては、ちょっと鍛えたからといってすぐに変わるわけではありませんし、普段の生活習慣によっても変わってきます。

ですので、個人差があるのは当たり前ですが、その個人差は非常に大きなものです。

3. なかなか効果が出ない?ボイストレーニングで成長しない3つの原因

では、どういった人がボイストレーニングの効果が出やすくて、どういった人が効果が出にくいのでしょうか?

ここでは、ボイストレーニングにおいて、成長できない人の特徴を挙げたいと思います。

成長できない理由は大きく分けて3つ

①練習時間が足りていない
②自分の間違いを認めない
③練習方法が間違っている

ということです。 それでは、詳しく見ていきましょう。

3-1. 練習時間が足りていない

原因の一つ目は、練習時間が足りていないということです。

これは、当たり前のことですが、天才でもない限り絶対に練習は必要です。

練習を怠って成功できるわけがありません。

普通の社会人であっても、本当にプロになろうと思うと10,000時間の練習が必要だといわれています。

ということは、厳しい音楽業界でプロになろうと思うと、それよりももっと多くの練習が必要になります。

ボイストレーニングに通っているから大丈夫と思っていては、いつまで経っても上達することはないのです。

ここで注意したいのは、後述しますが闇雲に練習時間を設ければ良いというものではありません。

スポーツ選手でも多いですが、練習をしすぎて体を壊してしまっては、体を壊す前よりも下手になってしまう可能性があります。

歌に関しては、スポーツ選手のようなケガをすることはないかもしれませんが、喉を傷めたりする危険性はありますので、最適な量の練習をする必要があります。

3-2. 自分の間違いを認めない

これも結果の出ない人の多くが陥るパターンですが、自分の間違いを認めない人は成長できません。

音楽でプロを志すのですから、少なからず自分に自信があったり、自分を魅力的だと思う部分があると思います。

自分が武器だと思っている部分を相手から否定されると意固地になる気持ちもわかります。

しかし、プロの先生に見てもらった意見を聞かないのは、夢の達成を妨げる行為以外の何物でもありません。

一度自分を捨てて、素直に意見を聞いて練習をすることが必要になります。

3-3. 練習方法が間違っている

そして3つ目が、練習方法が間違っているということです。

ボイストレーニングに通っていれば、ある程度防止はできますが、自主練を我流でやったりする人で結果が出にくいのがこのタイプの人になります。

例えば、サッカーが上手くなりたいのに、野球の素振りをしていては、サッカーが上手くなることはないでしょう。

野球の素振りをしていても、多少足の筋肉はつくかもしれませんが、成長速度という意味では、最速ではありませんよね?

ここまで極端な例でなくても、同じサッカーであってもPKが上手くなりたいのか、パスが上手くなりたいのか、ヘディングが上手くなりたいのかによって、練習方法は大きく異なってきます。

それと同じで、自分に足りない能力をつけるには、それに適した練習方法というのが存在します。

それは、ボイストレーニングの中で学んでいくことが可能ですが、それをそのまま継続して行うことが必須になります。

まとめ

今回は、ボイストレーニングとその効果について話してきました。

初心者ほど、早くうまくなりたくて焦っていたり、我を出してしまって思うように成長できないことが多いですので、是非現状をしっかりと確かめた上で、しっかりと成長してください。

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