みなさんは、「歌がうまくなりたい」と思ったことはありませんか?
歌手になりたいと思っている人はもちろん、日頃よくカラオケなどに行く人も、歌がうまくなりたいと思うことがあるのではないでしょうか。
また、歌が下手なことを気にして、なかなか友達とカラオケにいけないという人もいるかもしれません。
人前で歌うのであれば、特にうまく歌いたいという意識が出てきますよね。
歌をうまくするには、さまざまな方法を取ることができます。
例えば、呼吸法や発声法を学ぶというのも1つの手段でしょう。
みなさんが聞いたことのある、「腹式呼吸」というのは、呼吸法の1つです。
喉ではなく横隔膜を使うことにより、多くの酸素を取り入れることができるようになり、またその酸素をコントロールすることができるようになるので、より伸びのある声が出やすくなります。
カラオケなどでもおなじみの、「ビブラート」や「こぶし」というのは発声法の1つになります。
これらの技法を身につけることによって、歌に深みが増し、聞いていてより気持ちの良い歌になっていきます。
しかし、これらの細かい技術を覚える前に、もっと基本的で必ずできなければいけないことがあります。
それは、「喉を開く」ということです。
上記で説明したような、いわゆる技術は、あくまで喉をしっかりと開いて歌える人が実践すべきものです。
喉を開くことができない人は、まずそちらから練習しなければなりません。
喉を開いて歌うと聞いても、多くの人が頭に「?」マークを思い浮かべることでしょう。
そこで今回は、そもそも喉を開くとはどういうことなのか、どのように練習すればできるようになるのかなど、喉を開いて歌えるようになる方法を詳しく紹介します。
1. 歌の基本は喉を開くこと!
喉を開くということは、歌を上手に歌うためには必須の能力であり、すべての基礎となるものなのですが、腹式呼吸やビブラートなどの技術と比べて、あまりみなさんに浸透していない印象があります。
そこでまずは、「喉を開く」とはどういうことなのか説明します。
1-1.喉を開くとは?
喉を開くと言われて、口を大きく開ける人がいますが、それは違います。
もちろん、口をしっかりと開けることも大事ですが、喉を開くとは異なります。
喉を開くというのは、「口の奥」をしっかりと空けて歌うということです。
まさに喉の部分のスペースを広く空けた上で歌うのです。
「そんなの歌うときにはできてるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、意外と多くの人ができていません。
喉の奥のスペースをしっかりと確保しながら歌うというのは、簡単ではないのです。
多くの場合、喉仏や舌が邪魔になって喉の奥のスペースを塞いでしまうことが多いです。
1-2.喉を開く効果
それでは、なぜ喉を開いて歌う必要があるのでしょうか。
喉が開いていない状態、すなわち喉の奥にあまりスペースがない状態で歌おうとすると、せまいスペースから大きな声を出そうとします。
そうすると、かなり喉や声帯に力を入れて歌わなければいけないことが想像つきますでしょうか。
歌を歌うにはある程度声を張らないといけないので、喉のスペースが狭くても無理に声を出そうとします。
その結果、喉や声帯に大きな負担がかかり、ケガにつながってしまうこともあります。
それに対して、喉をしっかりと開き、喉の奥のスペースを確保した状態で歌うことができれば、多くの息を一度に吐き出すことが可能なのです、小さい力で大きな声を出すことが可能になります。
どちらが喉のために良いのかは一目瞭然ですよね。
しかし、先ほど説明したように、喉を開いて歌うというのは簡単にできることではありません。
毎日の練習から意識することで、少しずつ喉のスペースを確保することができるようになります。
喉を開くための方法をいくつか後述しますので、ぜひ実践してみてください。
2. 歌う前に確認!あくびで喉を開く方法
さて、ここからは「喉を開く方法」を具体的に紹介していきますが、最初にキーワードを挙げておきます。
それは「あくび」です。
「あくびと喉を開くことが何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、実は密接な関係があるのです。
喉を開くということは、喉の奥のスペースを確保することである、ということは先ほど説明しました。
そして、喉の奥のスペースを確保するためには、舌の根っこの部分(舌根)を下げる必要があるのです。
最初に述べた通り、舌の使い方によっては、喉を開くのを妨げている場合があります。
それを防ぐために、舌根を下げ、喉の奥のスペースを確保するのです。
とは言っても、力で無理やり舌根を下げれば良いわけではありません。
それ以前に、力を入れて舌根を下げることはできないでしょう。
力を入れることなく、自然に下がるものです。
そこで出てくるのが、先ほどキーワードに挙げた「あくび」です。
自分があくびをしているときの姿をイメージしてみてください。
イメージするだけでは分かりづらいという人は、実際にあくびをしてみてもいいかもしれません。
あくびをしてみると、舌は口の中でも下のほうに追いやられ、喉の奥が一気に広がる感じがしませんか?
その感覚が、まさに「喉が開いた」状態ということです。
もちろん、あくびをしながら歌うことはできませんので、舌根だけをうまく下げなければならないのですが、「喉が開いた状態」を確認するためには、あくびを利用すると良いでしょう。
3. 歌声改善!誰でもできる喉を開く方法
ここからは、具体的に喉を開いて歌うにはどのような練習をすればいいのか紹介します。
いくつか紹介しますので、自分に合った練習方法を試してみてください。
3-1.わりばし
最初に紹介する方法は、「わりばし」を利用した方法です。
わりばしを奥歯で噛みながら歌を歌ってみてください。
そうすると、舌が喉を塞ぐことができないため、無理やりではありますが、喉の奥に広い空間ができていると思います。
その状態が、「喉が開いている」状態です。
わりばしを噛み、喉を開くことになれたら、わりばしを外して歌ってみてください。
わりばしがなくても、喉の奥に空間を作る意識を忘れないことが重要です。
3-2.笑いながら歌う
喉を開くための次の方法は、「笑いながら歌う」ということです。
これは、ボイストレーニング教室などでも実際に行われている練習方法です。
普段あまり大きな声を出さない人でも、笑ったときに想像以上に大きな声が出てしまった経験のある人はいませんか?
それは、「笑う」という行為が、もっとも喉を開く行為だからです。
そのため、笑いながら歌うことによって、喉を開いて歌う感覚をつかみやすくなります。
しかし、笑いながら歌う場合、長い時間は続きませんので、短いフレーズや発声を何度も行うほうが効果的です。
また、笑いながらは難しいという場合は、口角を上げながら歌うだけでも効果はあります。
3-3.ボイストレーニンググッズ
最後は、「ボイストレーニンググッズ」を使う方法です。
ボイストレーニングと言えば、スクールなどに通い、プロの方から指導を受けるのが一般的ですが、最近では「スマートフォンアプリ」や、「ボイトレグッズ」なるものが多く販売されています。
特にボイトレグッズの中には、口の中に入れて奥歯で噛んで使用するものもあり、それらは喉を開いて歌う練習にはもってこいです。
自力で練習することが難しいという方や、手軽にボイトレグッズを利用してみたいという方は、インターネット通販などで比較的安価な値段で売られていますので、ぜひ一度検討してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
喉を開いて歌うことは重要ですが、意外と身の回りにあるアイテムなどで練習することが可能です。
やってみてはいかがでしょうか?