歌手を目指している人であれば、知ってるであろう「ビブラート」。
ビブラートは、喉・口のほかに「横隔膜」を使ったパターンもあります。
本記事では、横隔膜を使ったビブラートの説明、3つのステップでできるビブラートの出し方などを紹介します。
1. 横隔膜ビブラートとは?
横隔膜ビブラートを実践するための3つのステップを紹介します。
今から伝える方法を実践し続けることで習得しやすくなるでしょう。
ステップ1.手でお腹を押さえる
ビブラートは、空気に振動が起こることでできます。
その仕組みをつくるには、手でお腹を押さえて、体外へ空気を出すことが重要なのです。
手順は、片手で握りこぶしをつくりお腹の上から押さえながら、「あぁ~~~」、「うぅ~~~」などと声を出し続けてください。
その後、声を出し続けている最中にもう片方の手を、お腹を押さえている握りこぶしの上から押さえます。
すると、自然と声が震えビブラートが出ます。
ビブラートの感覚をつかむという意味合いでも、ステップ1は大事です。
ステップ2.腕を上下に振る
腕を上下に振ってもビブラートを出せます。
やり方はとても簡単!
両腕を伸ばした状態(前へ習えの形)にして、上下に振るだけです。
腕を振った瞬間に横隔膜に振動がくるので、ビブラートが出ます。
練習し始めのときは、ビブラートが出づらいかもしれません。
しかし、何度も練習を繰り返せばコツをつかめて、ビブラートも出しやすくなるでしょう。
ステップ3.手でお腹を押さえたり、腕を上下に振るのを減らしていく
最後にステップ1とステップ2の手法でビブラートを出す頻度を、徐々に減らしましょう。
例えば、5分間の曲があって最初から最後まで手でお腹を押さえながら歌っていた方は、4分、3分と徐々に減らすイメージです。
徐々に感覚をつかめば、自然に横隔膜ビブラートを実践できるようになるでしょう。
3. 肺活量を上げるには?
横隔膜ビブラートを持続させるには、肺活量の向上が大事です。
この章では、肺活量を上げるためのコツを紹介します。
ペットボトルを吸って吐く
空のペットボトルを思い切り吸い込んでへこませます。
その後、限界近くまで息を思い切り吐きます。
これを何度か繰り返します(しんどい人は、小さいペットボトルから徐々に大きいペットボトルへ変えてください)。
ただ、無理をしすぎると酸素不足や過呼吸によって、頭痛やめまいの原因になる恐れがあるので気を付けましょう。
ゲーム感覚で楽しむ
ティッシュを宙に浮かせ、落ちないように息を吹き続けるゲームです。
また、テーブルの上に「おはじき」を置いて、どこまで飛ばせるかというゲームも楽しいでしょう。
肺活量が増えれば、記録も伸びるので楽しいですよ!
友人など、数人で競うと盛り上がるかもしれませんね。
ジョギングなどの運動をする
身体を動かす人は、ジョギングなどの有酸素運動をするのも良いでしょう。
週3のペースで行うと、脂肪燃焼などの効果も期待でき一石二鳥です。
ただ、久しぶりに運動をする方は、激しい運動は身体を痛める原因になるので、徐々にペースを上げるべきです。
さらに、毎日運動をし続けると筋肉の修復が遅れ、身体に負担を与える確率も上がるので注意しましょう。
酸素が薄い場所で数日間生活を送る
酸素が薄い場所とは、主に高地を指します。
高い場所へ行くと、気圧の関係で酸素が薄くなり、余計多くの酸素を吸いこもうとするため肺活量も増えます。
その結果、低地へ戻ったときも、肺活量が増えた状態になっているのです。
ただし、高地での生活は人によっては体調不良を起こすこともあるので、必ず専門家のアドバイスを聞いたうえで生活を送りましょう。
4. ビブラートの出し方と横隔膜の関係
横隔膜が震えることでビブラートは出ます。
そのため、横隔膜を自由自在に操れるようになれば、響きやすいビブラートが誕生するのです。
「ビブラートが続かない=横隔膜が操れていない」、「ビブラートが続く=横隔膜が操れている」とイメージすると良いでしょう。
まとめ
横隔膜ビブラートは、はじめのうちは実践するのが難しいです。
しかし、毎日練習を積み重ねると、身体が覚えるのでビブラートも続きやすくなります。
有名歌手の中にも、横隔膜ビブラートの練習をしている方は大勢います。
ぜひ、歌手としてスポットライトを浴びたいと考えている人は、横隔膜を自由自在に操る練習をしてみませんか?