ピアノ弾き語りには意外なコツが存在します。
独学では気が付きにくい弾き語りを上達させる『ある』コツについて詳しくお伝えしていきます。
さらに、ピアノ弾き語りが難しいと言われている理由や正しい練習方法についても具体的に解説しています。
「ピアノの弾き語りを上達させたい!」という方は今回の記事を参考にして頂き、最短で弾き語りをマスターしていきましょう。
1. ピアノの弾き語りが難しいと感じる理由
ピアノの弾き語りはギターの楽器と比べると難しいと言われています。
なぜならピアノの音は無機質な音になりやすいからです。
「どういうことですか?」と言いますと、例えば、ギターの弾き語りの場合、歌いながらギターをジャカジャカと弾けばメロディに表情が表現され音楽として成り立ちます。
ところがピアノの場合だとただ音を鳴らすだけでは無機質なメロディとなってしまい、音楽として不十分なのです。
通常は無機質な音を避けるため『コード転換』という工夫をしてメロディに表情を加えていきます。
要するにピアノという楽器はギターと比較するとメロディに表情を加えるのに手間がかかる。ということです。
ピアノの弾き語りが難しいと言われる理由はこのコード転換を歌いながら行う必要があるからです。
通常の伴奏だけでも神経を使うのに歌いながらメロディに表現を加えるのは非常に大変なことなのです。
こういった理由もありピアノの弾き語りというのはギターの弾き語りと比べると難易度が高いと言われています。
2. ピアノの弾き語りのコツ
それではどうすればピアノの弾き語りが上手く行えるのでしょうか?
先程お伝えしたようにピアノの演奏というのは無機質な音になりやすいです。
それを避けるためにコード転換を行いメロディに表現力を加えていきます。
弾き語りというのは演奏と歌うことを同時に行っていく演奏方法です。
歌いながらピアノのメロディにも気を使っていくというのは少々難しい作業となります。
それを解決するコツはある意外な方法なのです。
その意外な方法というのが『演奏と歌を同時にしない』ということです。
先程、弾き語りというのは演奏と歌を同時に行う演奏方法だとお伝えしました。
ところが弾き語りを上手く行うコツは演奏と歌を別々に行うことなのです。
どういうことかと言いますと、『歌うことと演奏を曲の中で細かく分離する』ということです。
人間の脳というのは同時に2つの作業を行うことは出来ないような構造になっています。
ところが、仕事ができる人や料理人のなどを見てみると複数の作業を同時に行っているように見えます。
実は彼らは複数の作業を同時に行っているのではなくそれぞれの作業を細かく切り替えているのです。
メールチェックの時はそこに集中。
書類のチェックの時はそこに集中。
具材を切る時はそこに集中。
炒める時はそこに集中。
などと、ひたすら1つの事に集中するという行為を繰り返しているのです。
その結果、他の人から見ると複数の作業を同時に行っているというように映るのです。
ピアノの弾き語りも同じ理屈です。
歌いながら弾くのではなくてコードをジャーンと鳴らしたら歌う。
コードが変わる時は演奏に集中してまたコードをジャーンと弾いたら歌うことに集中する。
このように作業を2つに分けてそれぞれに集中することでピアノの弾き語りの難易度を下げ上手く弾く事が可能となります。
3. ピアノの弾き語りの練習メニューと順番
それでは弾き語りのコツも分かった事ですし実際にピアノの弾き語りをどのように練習すれば良いのかを具体的な手順に基づいてお伝えします。
手順は3つあるので順番に1つずつ進めて下さい。
・手順1:演奏を覚える
はじめから弾き語りを行っても上手く弾ける可能性は低いです。
まずは演奏をマスターしましょう。
演奏がしっかり出来れば指が演奏の感覚を覚えているので弾き語りの時に歌を歌いやすくなります。
・手順2:鼻歌を入れていく
演奏が問題なく行えるようになったら次は鼻歌を加えていきましょう。
なぜ鼻歌なのかと言いますと歌詞に集中しなくてもいいからです。
いきなり歌詞を歌おうとすると歌うことに気が取られてしまい演奏が上手く行えなくなる傾向があります。
それを避けるためにまずは意識しないでも行える鼻歌を加えていきましょう。
ピアノのメロディに合わせて鼻歌を歌うことで歌うタイミングを覚えていくようにしましょう。
・手順3:歌詞を加えていく
鼻歌を歌いながら演奏が出来るようになれば歌うタイミングは何となく理解出来ている状態です。
後はそこに歌詞を加えていきましょう。
歌詞を加えることで音を伸ばすことにも集中しないといけません。
先程お伝えしたコツを使い演奏と歌うことを区別し1つ1つ行っていくことで弾き語りが行いやすいと感じるようになると思います。
以上の3つの手順を参考にピアノの弾き語りを上達させていきましょう。
4. 挫折しそうになったら
冒頭でもお伝えしたようにピアノの弾き語りというのは難易度が高い演奏方法です。
なので壁にぶつかりますし挫折しそうになることもあります。
それが自然なことです。
まずはその事実を受け入れましょう。
挫折する原因としては自分の能力の低さに愕然としてしまいこれ以上続けても未来が無いと絶望を感じてしまうことです。
ただ、冷静に考えてもらいたいのですが何か新しいことを行った時というのは失敗しながら覚えていくのが自然です。
たまたま新しいことがその人の得意な事だったために失敗することなくスムーズに上達する人も一部います。
そういった方でも初めは少しぎこちないものです。
人間の脳というのは失敗する事で学習し成長していくように作られています。
失敗が多ければ多いほどそこから成長する可能性が高いということです。
なので、新しい事にチャレンジしているのだから失敗するということは当たり前のこと自然なことなのだと自覚しましょう。
そしてどうしたら上達するのか一生懸命に考えるようにしましょう。
必ず上達させる方法はあるものです。
ピアノの弾き語り教室に通うのも良いですしYouTubeで弾き語りが上手い方も参考にしてみても良いと思います。
あなたがやれる範囲で行動するようにしていきましょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
ピアノ弾き語りは一般的には難易度が高いと言われています。
その理由としてはピアノの演奏はただ弾くだけでは無機質になってしまいアレンジを加える手間があるからです。
歌いながらピアノにアレンジを加えるのは難易度が高いということからピアノの弾き語りは難しい演奏方法と言われています。
ただ、今回お伝えした弾き語りのコツを意識し練習していくことでピアノの弾き語りを上達させる事が可能です。
手順に従い練習することで必ず弾き語りを上達させる事が出来るので今回の内容を参考にして頂きピアノの弾き語りを上達させていきましょう。