みなさんは歌を上達させる為にどのような工夫をされていますでしょうか?
基礎や応用、ボイストレーニング、一人カラオケなど、歌を上達させる練習方法は様々かと思います。
しかし、スポーツや勉強が毎日の練習を欠かせないように、歌に関しても同じことがいえます。
歌が上手くなりたい!
もっとここをこうしたい!
音痴と言われたくない!
そんな方はやはり毎日練習を積み重ねることが大切です。
今回はなぜ毎日の練習が大切なのかを詳しく説明していこうと思います。
1. 歌の練習は毎日やった方がいいのか?
そもそも、歌の練習というのは数日置きではいけないのでしょうか?
毎日する必要はないと感じる方も多いはずです。
ですが、先程も少しお話した通り歌も勉強やスポーツ同様、積み重ねがとても大切なものなんです。
例えば月に1回の筋トレで体がムキムキになる事は有り得るでしょうか?
テストの前日だけ徹夜して頭に入るでしょうか?
それと同じく歌の練習をたった数回で終わらせてしまえば効果はあまり出ません…。
どんな上手なオペラ歌手でも、どんな綺麗な声の歌手でも、やはり毎日の練習は欠かせません。
プロでさえ毎日する歌の練習ですから、私たちがしないわけにいきません笑
練習時間
やり方や個人差もありますが毎日練習した事により喉が潰れてしまう可能性も無しではありません。
ご自身の体力や発声方法、喉の調子などその日のコンディションと相談する必要があります。
つい大きな音量を出しがちですぐに声が枯れてしまうという方
→1日20分から40分を目安に行い、水分補給や、保湿をしましょう。
発声の安定までに時間がかかる方
→20分から40分でウォーミングアップしてその後1時間ほどを目安に練習しましょう。
喉を痛めている方・風邪をひいている方
→その日は声を出さない練習をしましょう(呼吸法など)
息を吐くだけで喉がイガイガする方は治るまで歌の練習は控え病院へ行きましょう。
続けると大きな病気に発展する可能性もあります。
平均的な方
→毎日大体45分~1時間程度を目安に行うと良いでしょう。
2. 歌の練習を毎日続ける3つのコツ
毎日の歌の練習が重要だということは分かりましたが、意外と毎日続けるというのは簡単ではないんです。
ダイエットでも毎日続けようと思ってもなかなか続けられなかったりもしますよね。
実は歌の練習にも、続けるコツというのがあるんです。
時間に追われている方、家に家族がいる方、近所迷惑でないか気になる方など、毎日続けられそうにない!という方は結構いらっしゃいます。
そこで、3つの毎日続けられるコツをお教えします!
①たったの5分でもいい
カラオケに行った時、1時間歌って満足の人もいれば、4時間で満足!という人もいますよね。
また、カラオケは好きだけど歌の練習となると、やる気が出ない人もいるかと思います。
そこで、毎日続けなきゃいけないと思うとプレッシャーがかかりやる気も起きなくなってしまいがちです。
先程、練習時間の目安についてお話ししましたが、毎日必ずその時間練習しろというわけではありません。
調子が乗らない時、テンションが上がらない時、忙しい時はたったの5分でも10分でも構いません!
気楽にできる時間を設定し、無理なく毎日コツコツと続けることが大切です!
②練習は歯磨きの後に
これは歯磨きでなくても大丈夫です!
というのは、毎日習慣になっている事の後に行う事で忘れにくくもなりますし、また練習も習慣となっていきます。
例えば、髪を乾かしている時なんかでもいいかもしれませんね。
とりあえず習慣付ける事が何よりも大切なのです。
空いた暇な時間にすればいいかなんて思っているとうっかり忘れてしまう日もあるかもしれません。
③毎日するアピール
ご家族やパートナー、ご友人と住んでいる方は是非、毎日歌の練習をする事を宣言してください!
それは恥ずかしい、隠れて練習したい、一人暮らし、という方は毎日見る手帳や携帯、カレンダーなどに毎日練習するとメモするといいかもしれません。
手帳やカレンダーに1日ごとの目標やリストを書くのも効果的です!
誰かに伝える、文字に起こす事によって、そう簡単に挫けなくなります(笑)
毎日するって言ったし頑張ろう!となる作戦です。
今回は3つご紹介しましたが、1番大切なことと言えばご自身が歌や歌の練習を好きになる事です。
嫌いなものは続けにくいです。
歌や発声の仕組みを勉強したり、好きな音楽を聴いたりして、自分の意欲を高めましょう。
やらなきゃ、と使命感を覚えて毎日練習するよりも、今日は2回練習しようかなと楽しく練習すると、モチベーションも違います。
是非歌を好きになってください!
3. プロの歌手が毎日やっている練習方法
素人やアマチュアが毎日練習するように、プロの歌手も毎日の練習を欠かしません。
逆をいえば、毎日の練習あってのプロとも言えるでしょう。
ですが、プロの歌手はボイストレーナーが付き、良い環境で練習していると想像しがちですよね!
もちろんボイストレーナー付きの練習や機材が揃ったスタジオでの練習はかなり効果的です。
しかしプロの歌手も毎日スタジオやボイストレーナーの元で練習する暇はありません。
実は自宅や楽屋、入浴中などに練習する方も数多くいらっしゃいます。
それではプロの歌手はどのような練習方法なのでしょうか?
今から詳しくご紹介していこうと思います!
①体力作り
オペラ、ミュージカル、アカペラ、洋楽、邦楽、様々なジャンルの音楽が溢れていますが、どの歌手にも言えることが体力が凄いという事です。
プロの歌手の多くは腹筋があり、胸板も厚く、肺気量もあります。
マイクを通す歌い方にしても肺気量は重要で、肺気量は腹筋と関係してきます。
つまり、腹筋が無ければ肺気量は少なくなり歌に影響を及ぼします。
あるプロの歌手は毎日10Kmのランニング、その後筋トレし、ボイストレーニングに入る徹底ぶりです。
②基礎を怠らない
ここで言う基礎というのは体力作りとは違い、歌の練習に関しての基礎のことを言います。
呼吸法、姿勢、発声、滑舌、これらの基礎はいわばスポーツで言う準備運動にあたります。
プロの選手が準備運動やストレッチ無しでオリンピックに挑むでしょうか?
想像しただけで怖いですよね…。
それと同じく歌を歌う前には基礎練習を行いましょう。
プロの歌手やアナウンサーは必ず歌う前に行います。
③分析
プロの歌手は、歌の練習を行う際必ず録音をします。
もちろんプロの方は大体が機材やマイクを使い録音していますが、ない方はスマホの録音機能でも大丈夫です。
実は自分の発した音と、第三者に聴こえている音とでは聴こえ方が違います。
自分の声というのは体内の骨などを伝って直接音となり自分に聞こえているため若干の音の違いが生まれます。
音だけではなく、息の吐き方、音の安定感、ビブラートの強弱を細かく分析して次の練習にいかします。
まとめ
今回は毎日行う歌の練習についてご紹介させて頂きました!
何事も毎日持続させるという事は楽ではありませんよね。
しかし、歯磨きや入浴、食事は毎日当たり前のようにこなしています。
歌の練習も「当たり前」になるくらい持続出来るのが一番です!
ストレスを感じると喉に症状が出やすい傾向があるので、疲れていたり練習に感じた時はゆっくり休みましょう。
無理をして練習し喉を痛めるよりも、より良いコンディションで楽しく練習し、最高の歌を奏でることを目指しましょう!