人にはそれぞれ、いろいろな夢を抱いている人がいます。

例えば、スポーツ選手になりたいという人もいれば、俳優さん・モデル・歌手になりたいと思っている人もいるでしょう。

夢の内容次第では、今後「オーディション」を受けなければいけない場面が出てくることがあります。

例えば、歌手やモデル・タレントなどになりたい方は、必ずと言っていいほどオーディションという道を通ります。

オーディションとは、事務所などが開催しており、受けに来た人の中から、誰を自分の事務所に入れるか選別するために行われたり、イベントの主催者が開いて、誰を出演させるかを判断するために行ったりします。

オーディションに参加する場合、もっとも重要になってくるのは、もちろんそのオーディションで求められている能力です。

例えば歌手のオーディションであれば、「歌唱力」が重要になってきますし、俳優のオーディションであれば、「演技力」を求められるでしょう。

その点は、しっかりと努力をしていかなければいけません。

しかし、せっかくいい能力やセンス・才能を持っていたとしても、他の原因でオーディションに落ちてしまうことがあります。

その一つが、当日の「服装」です。

「え?服装で合否が左右されるの?」と思うかもしれませんが、服装にはTPOというものがあり、その場にふさわしい服装をしなければいけません。

それができないと、あまり常識がないとみなされてしまい、せっかく能力があってもオーディションに落ちてしまう可能性があります。

その日のために血のにじむような努力を続けてきて、しかも能力は確かなものを持っているにもかかわらず、「服装」という一つの原因だけでオーディションに落ちてしまうというのは、非常に悔しいですよね。

だからこそ、「オーディションに適した服装とは何なのか」ということをしっかりと理解しておかなければいけません。

そこで今回は、絶対に間違えないためのオーディションにふさわしい服装の選び方を紹介します。

1.オーディションの服装はシンプル&清潔感!

オーディションの服装を選ぶ際のキーワードは、「シンプル」と「清潔感」です。

この2つを押さえておけば、少なくとも相手に不快感を与えることはなくなります。

そのため、服装が原因でオーディションに落ちてしまうという事態は防ぐことができるでしょう。

それではここからは、なぜシンプルで清潔感のある服装が好まれるのかということを説明していきます。

1-1.なぜシンプルな服装が良いのか?

まずは、シンプルな服装が好まれる理由について説明していきます。

好きな服装というのは人それぞれ大きく異なります。

個性が爆発したようなファッションを好む人もいれば、白と黒でまとめたモノトーンなファッションを好んで着る人も多くいます。

そして、仕事においても「個性」が必要になる場面は往々にしてあります。

つまり、「個性が爆発したようなファッションを好む人」が必要となる場面もあるのです。

しかし、オーディションでは、「シンプルな服装」が好まれます。なぜなのでしょう。

「自分」を主張できるから

例えば、女性の場合を考えてみましょう。

モデルのオーディションに来ている女性で、個性が爆発したファッションをしている人と、シンプルな服装をしている人がいます。

全く同じ容姿だとしたら、間違いなく後者の女性が選ばれます。

なぜかというと、モデルオーディションでは、「シンプルな服装にもかかわらず、自分を主張できるオーラのある人」が選ばれるからです。

モデルに限らず、オーディションを受けるということは、「芸能」の道に進むということでしょう。

そうなると、オーディションを開催している側は、いかに「売れる」人かどうかを見極めることになります。

もちろん、かわいい・きれい・かっこいい・というのも大事ですが、オーラがなく、売れないと判断されてしまえば合格することはありません。

そのような場に、あまりに個性豊かなファッションをしていくと、アピールしたい部分がぼやけてしまいます。

要は、「服のおかげでオーラがある」のか、「その人自身にオーラがある」のかが分かりづらくなってしまいます。

また、「派手なファッションをして目立つのは当たり前」とも思われてしまいます。

オーディションの主役は服装ではなくあなた自身だから

もっと端的に言ってしまえば、「シンプルな服装をしながらいかに雰囲気のある人間になれるか」ということが求められているのです。

そのため、派手な服装や個性豊かな服装はあまり求められません。

オーディションの主役は、あくまでその人自身であって、その人の服ではないということですね。

逆に言えば、ファッションデザイナーのオーディション(聞いたことはありませんが)があるとしたら、主役は「服」なわけですから、いかに個性豊かでおしゃれな服装をするかということが重要になってくるでしょう。

ここで勘違いして欲しくないのは、「シンプルな服装がいいならTシャツに短パンでいいや」ということではありません。

それが先ほど述べた、TPOというものです。

短パンではなく、せめてジーパンなどの長ズボンにしたいところですし、Tシャツを着るにしても上からジャケットを羽織るなどしたいところです。

シンプルとは言っても、最低限のマナーがありますので、その辺りも注意する必要があるでしょう。

これは、オーディションに限らず、公的な場であれば当然の振る舞いと言えます。

1-2.なぜ清潔感のある服装が良いのか?

次は、「清潔感」というポイントについて説明していきます。

清潔感のある服装をしていくことは、かなり重要なポイントと言うことができますが、その理由をお伝えしていきます。

不潔な服装は事務所にとってもマイナスだから

オーディションという場は、先ほども説明した通り、いかに「売れるか」「人気が出るか」ということが重視されますし、それが叶わないと思われてしまえば合格することはありません。

しかしそれ以前に、「一緒に仕事をしていく仕事仲間」を探す場でもあるのです。

例えば、芸能事務所のオーディションに参加するのであれば、合格した人は今後その事務所に所属し、「〇〇事務所の△△」という目で見られることになります。

その事務所の看板を常に背負っていると言ってもいいでしょう。

そんな「仲間」が不潔な格好をしていたら、「あの事務所の人はみんなあんな感じなんだ」というような噂が立ってしまう可能性もあります。

それは、事務所にとってマイナスでしかありません。

不潔な服装はあなたの魅力を台無しにするから

例えばどれだけ魅力がある人であっても、そのような危険性がある人を合格させるでしょうか?

絶対にさせないと言うことができます。

「合格させた後に矯正すればいいじゃないか」という考えもあるでしょう。

しかし、その人に本当にそこまで価値がある人なのかは、まだ全く分からないのです、それにもかかわらず、そんな負担を被りたいという主催者はそれほど多くないでしょう。

そのため、清潔感のない人は、まず合格しないと考えてください。

清潔感のある服装だからと言って、新品の服を買ってこいというわけではありません。

もちろん、オーディションのために一張羅を買ってくる人もいると思いますので、それを否定するつもりもありません。

しかし、普段着慣れた服だったとしても、しっかりとアイロンをかける、クリーニングに出すなどすれば、清潔感があると感じさせることは可能です。

また、最近では、元からダメージ加工がついた服や、ゆったりとしたフォルムになっている服も流行っていますが、それらはどうしても清潔感がない印象を与えてしまいますので、オーディションの際に着ていくことはおすすめしません。

2.オーディションで避けるべき服装

ここまでは、オーディションにはシンプルかつ清潔感のある服装をして行きましょうという話をしましたが、ここからは逆に「オーディションにこのような服装で行くのは避けるべき」というものをいくつか紹介していきます。

以下で紹介するものは、どれも相手に不快感を与えてしまうおそれがありますので、絶対に避けるようにしましょう。

2-1.派手な服装

最初に避けるべき服装は、「派手な服装」です。

「服装」と書いてはいますが、「身なり全体」のことだと思ってください。

そのため、あまり過度なアクセサリーや、青や緑などの派手髪も避けるようにしましょう。

過度なアクセサリーにも注意!

オーディションをする側としては、あなたの服を見たいのではなく、あくまであなた自身がどういう人なのか、どのような特徴を持っているのかを知りたいのです。

それにもかかわらず、あまりに派手・奇抜な服を着てきたり、過度な装飾品をしていると、正確にあなたのことを評価することはできません。

「せっかくのオーディションなんだから、何とか目立たなきゃ」と考えてしまうと、このようなファッションを選んでしまう傾向にあります。

しかし、いくらファッションを奇抜なものにしようと、シンプルなものにしようと、「目立つ人は目立つ」し、「目立たない人は目立たない」のです。

また、目立つためのポイントを服装に持ってきていることも間違いです。

せっかく目立つのであれば、自分の腕・能力で目立つように努力しなければいけません。

今度のことを考えても、見た目だけで目立っていては、芸能界で勝ち残っていくことは難しいでしょう。

派手すぎる髪型にも注意!

さらに、「派手髪」に関してですが、これも採用する側からすると避けられる傾向にあります。

それは、どうしても見た目にイメージが引っ張られてしまうため、その人の「売り出し方」が限定的に考えられてしまうからです。

例えば、真っ青の髪色をしながら、「私は清楚系で売り出したい」と言っても到底無理な話です。

その子が本当に清楚な内面を持った子だったとしてもです。

その髪色から、どうしても「はじけたキャラ」のようなイメージでしか売り出せない、と思われてしまいます。

オーディションの主催者としては、「いろんな方面売り出せる子」の方が、汎用性が高く採用したいと思うものです。

そのため、派手髪は嫌われる傾向にあります。

2-2.ボロボロの服装

次に避けるべき服装は、「ボロボロの服」です。

これは、単純に「古くてボロボロになってしまった服」というものも含みますし、ダメージ加工などが施された、「ボロボロ風のファッション」も含みます。

「古くてボロボロになってしまった服」を、せっかくのオーディションに着ていくという人は少ないのではないでしょうか。

もちろんイメージはあまり良くありませんし、避けるべきです。

オーディションのために、少し奮発して一張羅を買うというのもおすすめします。

ダメージ加工や古着にも注意!

問題は、「ボロボロ風のファッション」です。

本人からすると、「まさに今どきのファッションだし、何が問題なの?」という気持ちでしょう。

このファッションの問題点は2つあります。

1つは、先ほどから述べている「TPO」の問題です。

TPOとは、その場に即した服装・態度を求められることを言いますが、オーディションというのは私的な場ではありません。

友達に会いに行くわけでも、家でのんびりする時間でもありません。

どちらかと言えば、「公的な場」と言うことができるでしょう。

そのようなTPOが試される公的な場に、「ボロボロ風のファッション」で来るということは、「そういう常識がない子なんだな」と考えられてもしょうがないということです。

いくらあなたが時代錯誤だと考えても、やはりその場にあった服装・態度というのは必要です。

「ボロボロ風のファッション」は、公的な場にはなじまない服装です。

それをオーディションに着ていくことはおすすめしません。

シンプル&清潔感が基本!

もう1つの問題は、芸能の世界で相手にする人は、ほとんどが年上の方ということです。

確かに、「ボロボロ風のファッション」「ダメージ加工」というのは、若者の間ではファッションとして成立していますし、認知度もそれなりにあるでしょう。

しかし、年配の方になるとどうでしょうか。

おそらくほとんどの方が、「ダメージ加工」という言葉さえ知りません。

つまり、その服が「ボロボロ風のファッション」なのか、「単にボロボロな服」なのかの見分けは尽きません。

そして、多くの方が「あんなボロボロの服を着て」という風に理解するでしょう。

そのような年配の方を、芸能の世界では相手にしていかなければいけません。

それにもかかわらず、自ら嫌われるような服装を選びますか?

まずは見た目だけでも、認めてもらえるような服装をしていなければ、仕事を任せてもらえることはないでしょう。

服装を選ぶ時は、みなさんがこれからどのような世界に飛び込もうとしていて、どのような人たちを相手にしていかなければいけないのかということを理解した上で、選ぶ必要があります。

2-3.地味すぎる服装

また、地味すぎる服装も避けなければならないものの1つです。

「シンプルなファッションで行けばいいんだ。じゃあ全身黒で統一しよう」というのは間違いです。

また、シンプルの王道と言えばモノトーンですが、大きなものでなくていいので、1つくらいは差し色を入れたいところです。

どうして地味すぎる服装はダメなのでしょうか。

芸能の世界に入るということは、少なからず今後人前に出て仕事をするということです。

それにもかかわらず、あまりに華のない服装・地味すぎる服装をしていると、「この子はダメだな」と思われてしまいます。

また、芸能の世界というのは、実情はどうであれ、外から見るととても華やかな世界に見えます。

そして、多くの人に憧れを持ってもらうことが重要です。

そんな芸能の世界で、地味すぎる服装をしている人に憧れるでしょうか?

その可能性は限りなく低いですね。

もちろん、自分にどんな服装が似合うのかということは、実際に合格してから学んでいけば良いのですが、最低限地味すぎない服装を選ぶようにしましょう。

派手すぎず地味すぎない服装、難しいですね。

3.オーディションの自己PRも考えた服装を選ぼう!

実際にオーディションを受けてみると、「自己PR」の時間が設けられていることが多いです。

歌手志望の方の「歌唱審査」や、俳優志望の方の「演技審査」もこの自己PRに含まれていると考えてください。

この中で、特に大きな声を出したり、体の動きを使って自己PRを行う場合は、それも考えて服装を選ぶ必要がでてきます。

例えば、「演技審査」があるにもかかわらず、ピンヒールの靴を履いていったりすれば、間違いなく思い切った動きはできないでしょうし、「歌唱審査」があるのに、お腹が締め付けられるような服装をしていては、腹式呼吸がうまくできず、本来の歌声が披露できません。

このように、自己PRがある場合は、なるべく「動きやすい」「表現しやすい」服装でオーディションに臨みましょう。

自己PRで何をするかということは、あらかじめ決めているはずです。

その内容に合わせて服を選んでおけば、当日自己PRをする時になって後悔することはありません。

また、オーディション会場によっては、面接と自己PR・実技審査を別に行うところもありますので、そういった場合は自己PRを行う前に着替えることができます。

そのため、自己PR用の服を持ちこむようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

オーディションの服装と言っても、いろいろなことに気をつけなければならず、意外と難しいという印象を持ったのではないでしょうか。

もちろん、上記で紹介したことは大事ですし、必ず守っていただきたいところです。

しかし、服装に気を取られすぎて、自分本来の実力が出せなくては元も子もありません。

まずは、自分の実力を上げるための努力をして、実際にオーディションに参加する際に初めて、服装に関して気をつければ、特に心配する必要はありません。

自分の力を出し切れるようにがんばってください。

関連記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事
TOP